負けてたまるかコンピュータ審査 -減点査定ゼロを目指して- Vol.9

薬剤によっては複数の適応症を必要とする場合があります。
例えば、カデュエット配合錠はアムロジピンとアトルバスタチンとの合剤です。

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高血圧症だけでも、高コレステロール血症だけでも不十分で不合格になります。
従来のレセプトチェッカーではチェックできませんでした。
FUGAバージョンになって複数病名チェックが可能となりました。
カデュエット配合錠の「適応症修正」画面です。

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チェックデータは2つのグループにわかれます。
Group1には「高脂血症,高コレ,脂質」
Group2には「高血圧,狭心症」
のチェックデータが設定されています。
両方のグループのチェックデータを含む病名がある場合に合格、
そうでない場合には不合格の判定となります。

 

-今月の減点事例-
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平成24年12月の国保レセプトです。
アジルバ錠がD.その他不適当で減点されました。
まだアジルバ錠が発売されて新薬14日の処方期間限定のある時期で、
お正月休みにかかるため21日処方したために、7日分が減点されたものです。
同月に減点された他3件のうち、2件が同様の理由でアジルバ錠の減点でした。
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泣き寝入りはできないと再審査請求を行いました。

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他の2件についても同様に再審査請求を行いました。

後日、結果通知がきて、めでたく3件とも「復活」しました。

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以後、やむを得ない事情で投与日数を超える場合には
コメントをきちんとつけるようにして、
同様の減点はなくなりました。