負けてたまるかコンピュータ審査 -減点査定ゼロを目指して- Vol.7

電子レセプトによる請求の傷病名は、通知上、原則として「標準病名」を用いることとなっています。
標準病名」とは厚生労働省が定めた保険請求用の傷病名です。

7桁の傷病名コードがつき、2015年6月1日更新分で24,741件の標準病名があります。
標準病名以外の傷病名は「未コード化傷病名」、いわゆる「ワープロ病名」と呼ばれ、0000999という共通のコードで管理されます。

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白文字が「標準病名」、青文字が「未コード化傷病名」で、黄色文字が対応する「標準病名」です。
覚えるのはなかなか大変です。
未コード化傷病名」が多いとコンピュータ審査や分析に支障が生じます。
それで、政府や厚生労働省はやっきになって病名の標準化を推進しています。

規制改革実施計画 平成26年6月24日 閣議決定
⑦保険者機能の充実・強化に向けた環境整備
<事項名>「未コード化傷病名」の不適切な使用の削減
未コード化傷病名が使われている原因を分析し、原因に即した対策を行うことや
未コード化傷病名の使用が多い医療機関に対して改善を促すなど、「未コード化傷病名」の
不適切な使用の削減に向けた検討を行い、結論を得る(平成26年度検討・結論)

レセプトチェッカーは文字列照合なので、「標準病名」、「未コード化傷病名」に関係なくチェックができるのが特徴です。
無理に「標準病名」を使わなくてもチェックができるので、厚労省泣かせのソフトかもしれません。

 

-今月の減点事例-
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平成27年4月の国保レセプトです。

再診(時間外)加算が「その他不適切」で減点されました。
病名もれはないのでレセプトチェッカーは合格判定をしています。

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長崎では再診料の時間外、休日、深夜加算にコメント(診療時間外に再診した理由)をつけないと、このように減点される場合があります。

レセプトチェッカーの「抽出機能」を使うと、このようなレセプトを抽出することができます。

 

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新規に3つの抽出条件を追加し、抽出を行うと該当レセプトが抽出されます。

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