負けてたまるかコンピュータ審査 -減点査定ゼロを目指して- Vol.6

2006年、韓国のオンライン請求事情を視察しました。

正直驚きました。

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韓国テレコムのサーバー室

当時、日本の医療機関の電子請求率は20%。
これに対して韓国では90%以上の医療機関がオンラインでレセプトを請求していました。
韓国国民は生まれた時から国民番号を持ち、レセプトも国民番号で管理されています。
オンラインで請求されたレセプトは健康保険審査評価院(HIRA:Health Insurance Review Agency)でコンピュータ審査されます。

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HIRA:Health Insurance Review Agency

医療機関には院内事前審査ソフトがあり、審査専門員がインターネットに公開されている審査基準にレセプトが適合しているかどうかをチェックします。

あれから8年が過ぎました。
来年からはマイナンバー制度も実施されます。
日本の事情も当時の韓国にずいぶん近づいたようです。

韓国はどうなっているのだろう?と検索してみると、
医療費、審査改革し大幅削減 韓国、機械化奏功
朝日新聞 (本紙記事より)2014年6月19日
http://apital.asahi.com/article/story/2014061600007.html

日本もうかうかしていられないようです。

 

-今月の減点事例-
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平成26年2月の国保レセプトです。

B-V(静脈採血料)が「その他不適切」で減点されました。
病名もれはないのでレセプトチェッカーは合格判定をしています。
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減点された理由は特定薬剤治療管理料。
「当該血中濃度測定に係る採血及び測定結果に基づく投与量の管理に係る費用が含まれる」
よって、B-V(静脈採血料)は算定できない。
事務のミスですが、ついうっかりやりそうです。
審査機関のコンピュータチェックはこういうのは見逃しません。